相続対策の必要性①
相続対策の目的とは何でしょうか?一般的によくいわれるのが、
①円満な相続の承継(いわゆる「争族」対策)です。また、
②相続税対策(これには節税対策と納税対策があります)もよくあげられます。
ただ、節税として不動産を購入する方法がよくとられますが、節税を重視するあまり、人気のない不動産を購入してしまい、資産価値が下がってしまっては意味がありません。また、無理に不動産を購入したことでキャッシュフローが悪くなり、納税資金を準備できなくなってしまうおそれもあります。さらに、節税にばかり重点を置き、相続人間の人間関係を軽視してしまったために、かえって「争族」を生じさせる結果となることもあるでしょう。
不動産を購入されるにあたっては、よい物件を購入できるよう目利きが必要となります。よい物件を購入できるように、事前に信頼できる不動産業者、工務店、金融機関等と連携しながら、対策をとられるのがよいでしょう。
また、納税資金を準備できなくなってしまわないように、生命保険を積極的に活用されることをお勧めします。生命保険には一定の非課税枠が設けられていますので、節税対策にも有効です。
争族にならないようにするために考えられる対策としては、まずは遺言書(できましたら公正証書遺言書)の作成を検討してみてください。
遺言書をはじめとして、相続対策について検討されておられる方は、相続に詳しい専門家にご相談されることをお勧めします。
弁護士法人法律事務所瀬合パートナーズ
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