相続対策の必要性③
相続対策を考えるにあたり、是非、忘れないでいただきたいことがあります。
それは、「何もしないことは最大のリスクである!」ということです。
なぜなら、遺産分割協議は全員一致が原則だからです。
相続人のうち誰か一人でも反対する者がいれば、遺産分割協議は成立しません。また、音信不通の相続人が一人でもいると手続が複雑化します。
また、何もしないでいると、不動産や会社株式の遺産があった場合、相続人全員の共有となり、その結果、民法や会社法の規定にしたがわない限り、不動産の管理や処分、株主としての権利行使等は、何もできない状況になるおそれがあります。
また、閉鎖会社の場合、事業に関与していない相続人によって突然、株式の買取請求や第三者へ株式が売却されることもあり得ます。
相続税も多く負担しなければならないかもしれません。
上記のとおり、相続対策については、「何もしないことは最大のリスクである」という意味をご理解いただければと思います。
相続対策についてご検討されておられる方は、相続問題に詳しい専門家に一度ご相談されることをお勧めします。